今井正監督、現代プロダクション、124分、白黒映画。八海事件を映画化した。二審判決で被告らに一審と同じ有罪判決を受けた後、弁護士の正木ひろしが著書『裁判官』を著した。この本を元に映画化した。そのため映画の最後は被告がまだ最高裁があると叫ぶところで終わっている。
まず映画は事件後、警察が現場を調べ、このような事件は単独犯では無理だと判断するところから始まる。犯人が遊郭にいるところを捕まる。警察の取り調べで犯行までの状況を供述する。警察は共犯者を言えと迫る。最初は否認していたが。知人の容疑者たちが捕まる。警察は拷問で自白させる。家人や恋人らの心配がある。裁判では二審で検事の糾弾の後、弁護士が弁護を始める。いかにこれまでの事件の経過というものが非現実か弁じる。判決に先立ち、家人らは無罪判決がとれるものと思い裁判所に出かける。ところがやはり有罪判決だった。被告の一人が母親に会い、母親が泣き崩れ、被告はまだ最高裁があると叫ぶ。
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