著者はジャーナリスト、時事通信、TBSに勤務した。
黒田日銀の金融政策の記録なのだが金融面からの分析というより、人事など下世話的な経緯を書いている。日銀にとどまらず、安倍政権など政治との関係の記述も詳しい。このような内容は関心があるだろうから、読者の期待に沿えるだろう。金融については啓蒙書が多く出ているが、ある程度の知識がないと細部まで理解できない。
21世紀に入ってからの経済の実態についてはほとんど金融面からの分析であり、良く理解できない人もいたと思われる。これは実名を出してそれらの者がどう思ったか、反応したか、の記述で読みやすい。
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