2020年8月22日土曜日

明日では遅すぎる Domani e Troppo Tardi 1950

 

レオニード・モギー監督、伊、102分、白黒。

『格子なき牢獄』のモギー監督の戦後の作。教師役としてヴィットリオ・デ・シーカが出ている。日本で言えば中学から高校への時期、男女とも青春の異性にたいする関心、悩みに満ちている。主人公のアンナ・マリア・ピエラアンジェリは同じ建物に住む年長の男子を好いている。相手の男子は恰好をつけるため年上の女にデートを申し込み、ピエラアンジェリには関心がなさそうである。学校で劇を行なう。当初は男女別々に劇をする予定だった。教育熱心な若い女教師の提案があり、男女共同で劇を行なうことになった。劇の中心は吟遊詩人と女王である。詩人にあの男子が、女王役にピエラアンジェリが決まった。この時以来、男子はピエラアンジェリを好きになる。

林間学校を城館で行なう。女校長は若い女教師の言い分に我慢ができず退職を命じる。ピエラアンジェリは他の女の子らと共に女教師を追う。男子たちも同様に群れをなして追いかける。天気が悪くなる。雨の中、他とはぐれた男子とピエラアンジェリは森の中の建物に逃れる。いなくなった二人を先生らは捜す。二人を見つける。城館に戻ってきた二人に女校長は責めまくる。ピエラアンジェリは非難に耐えかね、一人逃げだし、湖に行って投身する。後から追ってきた男子は湖から救い出す。先生らもやって来る。ようやく息を吹き返したピエラアンジェリに、君は何も悪くないと教師は言う。

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