レオニード・モギー監督、伊、102分、白黒。
『格子なき牢獄』のモギー監督の戦後の作。教師役としてヴィットリオ・デ・シーカが出ている。日本で言えば中学から高校への時期、男女とも青春の異性にたいする関心、悩みに満ちている。主人公のアンナ・マリア・ピエラアンジェリは同じ建物に住む年長の男子を好いている。相手の男子は恰好をつけるため年上の女にデートを申し込み、ピエラアンジェリには関心がなさそうである。学校で劇を行なう。当初は男女別々に劇をする予定だった。教育熱心な若い女教師の提案があり、男女共同で劇を行なうことになった。劇の中心は吟遊詩人と女王である。詩人にあの男子が、女王役にピエラアンジェリが決まった。この時以来、男子はピエラアンジェリを好きになる。
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