「フェーナー氏」「タナタ氏の茶碗」「チェロ」「ハリネズミ」「幸運」「サマータイム」「正当防衛」「緑」「棘」「愛情」「エチオピアの男」の諸編を含む。
これまでにない犯罪小説集で、現代のドイツの諸相ともいうべき事件、それも凝った事件というか凝った取り上げ方でもって、乾いた文体でスケッチするといった感じか。いわゆる本格推理とは方向が違う。新しいトリックというか、謎というか優れた推理小説とされる基準とはずれているのではないか。
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