ジェームズ・フランコ、パメラ・ロマノウスキー監督、米、99分。病院で女患者が洗脳治療を受け、別の人格になっていく。
19世紀末、郊外の病院(研究所)に兄が妹を連れてくる。両親の死で心を痛めている妹(女主人公)を治して欲しい。医者からの紹介で来たと兄は告げる。この施設は女子患者ばかりの施設で、精神にかなりの支障をきたした患者がいた。実はここは、作り話にあるような秘密組織が運営する施設で、女子患者を人身売買することさえしていた。
女主人公は医師から薬や暗示による洗脳治療を受け、次第に自分を失い、別の人格になる。他の女患者と芝居や儀式を、秘密組織の会員たちの前で演じる。変装して助けに来た兄を縛り上げるよう命令し、自ら刺し殺す。その後になって友人の助けで自分を取り戻した主人公は、まだ操られているふりをして、会員たち、医師等を撲滅する。その中で自分をこの施設に紹介した、ぐるだった医師の殺害は映画でよく出てくる、ポーの『陥穽と振り子』の大鎌の振り子を使っている。
映画の最後はどうなるかというと、悪人たちを始末した後、雑用係だった傴僂の男がきちんとした身なりで女主人公の前に現れる。自分が会の幹部だ、悪い連中は始末してもらったから、今後はこの施設の運営を頼みたい、というのである。女主人公は了解する。
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