カステラ-二監督、伊、92分。田舎の町。息子が軍隊から帰ってくる。母親は大歓迎するが、きょうだいが多く、仕事がない。
相思の女がいる。花火屋の娘で、父親は文無しの男など眼中にない。坂を上る馬車を押すアルバイトを始める。バスを買おうと馬車の連中が言い出す。バスを買うが誰が仕切るかなどでもめ、バス運行は無くなる。ナポリへ行っても仕事のない者は居住できないと警察から言われる。教会で仕事をもらい働く。夜の間に密かにナポリに行き、朝帰ってくる。恋人の娘は後を追う。共産主義者の手伝いをしていると知る。だがこれが教会に知られ馘になる。男はナポリで映画のフィルムを映画館に届ける仕事に就く。ある日、病気の幼い子供に献血し、その母親から感謝される。男は映画の映写技師になる。女が追ってきて映写室に二人でいる時、子供の母親が来て二人を非難する。男は馘になる。男との付き合いを父親に禁じられた娘は絶望してやけになり、花火庫を爆破させ、時ならぬ花火の饗宴になる。
男は娘と一緒になりたく娘の伯母に父親を説得してもらう。二人を家に寄こせと父親は言う。二人が父親宅に着くと荷物を二人に投げ出し、出ていけと言う。男は抗議する。娘は潔白だ。父親にもらった物などいらないと言って娘を裸にする。靴も投げ出し裸足にする。街の連中が服などを与え、つけで買うと男は言う。街は二人を立派な身なりをさせ、見送る。
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