2025年1月3日金曜日

ノアの箱船 Noah’s arrk 1928

マイケル・カーチス監督、米、99分、無声と発声の混交。聖書の有名な逸話だけの映画化ではない。現代の戦争(第一次世界大戦)も主要な舞台である。聖書の警句が引用される。

オリエント急行のような列車に人々が乗っている。嵐で橋が崩れ、列車は谷底へ転落する。米人の二人の男は若い女を助ける。宿屋で休息をとる。女はドイツ人で米人の男は好きになる。粗暴なロシヤ人から女を守る。戦争が始まる。米人の友人は直ちに志願する。米人はドイツ人の女と結婚する。パリで戦争に向かう兵隊らを見て、その中に友人も見出す。男も参戦しようと気になる。女は止めるがきかない。戦闘で友人に会う。その時に友人は死ぬ。女は踊り子をしながら夫を捜していた。あのロシヤ人が女を見つける。自分の思い通りにしないとスパイと告発するぞと脅す。女は逃げようとするが、ロシヤ人に捕まり裁判で死刑を宣告される。兵隊らが銃を女に構える。兵士の中に自分の妻を見出した男がいた。自分の妻だ、スパイのはずがないと叫ぶ。ロシヤ人は命令されていると言うが、その時、敵から攻撃を受け刑場は破壊される。

そこにいた牧師がノアの箱船の話を始める。聖書の挿話以外にも話がある。ノアの息子の嫁が邪教を信じる悪徳王に捉えられて生贄にされそうになる。助けにいった息子は目を潰され臼回しにされる。雷が鳴り響き、大雨で洪水となり、王の町や宮殿を破壊する。ノアの息子は妻を捜しに行く。妻を抱え、箱船にたどり着く。また雷で息子の眼は開いた。このように神の力によって救われたと牧師が言うと、その時、休戦の知らせが届いた。

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