2025年1月4日土曜日

モンパルナスの夜 La tete d’un homme 1933

デュヴィヴィエ監督、仏、92分。シムノンの『男の首』の映画化。原題は小説と同じだが映画の邦題は表記のようになっている。映画では若干筋を変えている。小説のように事件の謎を解くのではなく、倒叙物のように犯罪の順に従って映画にしている。映画の筋は次の様。

男は金がないのに金使いが荒い。金持ちの米人の叔母がいて死ねば財産が入る。その男にメモが届く。叔母を殺してやる。その代わりに大金を寄こせと。男はためらうが結局これをのむ。叔母の家に泥棒が入る。それも指示に従っての犯罪だった。部屋に入ると老婦人が死んでいる。泥棒の前に指示した男が現れ、何も言うな、警察に捕まっても出してやると命令する。泥棒は逃げるが警察に捕まり、殺人の犯人にされる。メグレ警視は男が犯人でないと睨み、護送中わざと逃がす。

メグレ警視は酒場で飲んでいるチェコ人を知る。無銭飲食だったが警察に連れていかれると札束を持っている。メグレ警視はこの男を怪しみ、尾行させる。叔母が死んで遺産を相続した男のところに、チェコ人は来て約束の金を要求する。メグレらが来て、相続人とチェコ人の関係をただす。みんなで酒場に行く。チェコ人は相続人の情婦を連れ出し、自分のものにしたい気でいる。相続人はもはや自分の関わり合いが分かると判断し、酒場で銃でもって自殺する。メグレらがチェコ人を捕まえに行くと待っていたチェコ人に部下が刺される。チェコ人は街中を逃げるがバスに轢かれ死ぬ。

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