哲学者ショーペンハウアーの幸福論である。
ショーペンハウアーは人間の差異を決定するものを3つに分けている。1はその人がどんな者か、2何を持っているか、3その人が与える印象。このうち幸福にとって重要なものは、1の本人がどんな人間であるかである。2や3の何を持っているかとか他人にどう映るかなどは関係ない。しかし世の人はどんな物を所有しているか、や他人にどう自分が映るなどに拘泥している。自分自身が満ち足りた意識を持たない限り、幸福になれない。(鈴木芳子訳、光文社古典新訳文庫、2018)
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