黒澤明監督、新東宝、122分。
「野良犬」は黒澤の映画のうちでも観た回数の多い映画である。
今回の見直しで制作の時期を良く反映した映画と再認識した。
初めの方で三船が銃の販売屋を捜して東京中を歩く場面は、その頃の東京の風景が良く分かる。当然ながら貧しかった当時を反映した家の作り、街の様子などは記録映画にも見える。
淡路恵子の初出演作と知りながら観たのは初めて。まだ16歳だったとは聞いて初めてわかる。最初の出演者一覧でもかなり初めの方に名が出ていて、高い序列の扱いになっている。
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