2020年6月16日火曜日

ベンガルの槍騎兵 The Lives of a Bengal Lancer 1935

ヘンリー・ハサウェイ監督、米、109分、ゲイリー・クーパー主演。

インドのベンガル地方を守護するイギリス軍。率いる大佐はもうすぐ定年である。
ゲイリー・クーパーはその部下。大佐の息子が士官学校を出て赴任してくることになった。また近衛部隊からも来る。二人はクーパーの下で副官を勤める。
大佐は息子を気にしているが、軍の規律に従い、一部下として扱うしかない。クーパーは新しい二人の部下を、色々世話をする。特に慣れていない大佐の息子はそうである。近衛部隊上りは手慣れている。
大佐は軍を率いて反乱を用意しているという敵方に乗りこむ。あくまで表面上は友好的に振舞っている。その夜、魅惑的な女に息子は惹かれる。相手からの誘いで会いに行く。敵方の捕虜になる。クーパーは息子を救いに行くべきだと主張するが大佐は予定通りの行動をするつもりだと答える。クーパーは怒って、大佐には血が通っていないのかと詰め寄る。大佐はクーパーに監禁を命じる。後で別の上官は怒るクーパーに、大佐は心配している、しかし3億のインド人を守るには私情より軍を優先すべきだと諭す。

クーパーは勝手に救助に行く。近衛部隊上がりも同行する。敵の基地に乗りこむが見破られ、息子と同様の捕虜になる。クーパーは拷問に耐える。息子が既に秘密を喋ってしまっているので、向かってくる英軍は不利である。英軍が攻撃を始める。三人は牢屋を抜け出し、敵軍を攪乱する。クーパーは捨て身で敵の弾薬庫を爆破し、自らも斃れる。英軍は勝利した。
生き延びた息子と近衛部隊上りは勲章を授けられる。

映画製作当時はイギリスがインドを統治していた。今では過去となった英軍統治という背景でそれだけでも価値がある。最後の息子の表彰は納得できないところがあるが、クーパーの英雄ぶりは十分に描けている。

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