2020年6月18日木曜日

奇妙な扉 The Strange Door 1951

ジョセフ・ペヴニー監督、米、81分、白黒映画。
ロバート・ルイス・スティーヴンソン原作The Sire de Maletroit's Doorを原作とする。

18世紀当たりのフランス。酒場でならず者を物色している貴族。大がかりな計画を立て、酒場で決闘騒ぎを起こさせる。殺人を犯させ、男は馬車で逃げる。それを追う男たち。ようやく城館に逃げ込む。そこは入ると出られない場所だった。貴族が男を待っていた。その貴族が凡て仕組んだ劇だった。
男は何のためにこんなところへ寄こしたか聞く。貴族の姪と結婚させるためだと。男はとんでもない女をあてがうつもりだろうと拒否するが、部屋に閉じ込められる。
実際に会ったその姪は美人で驚く。実際には女には好きな男がいたのだが、貴族は強制的に自分が連れてきた男と結婚させようとする。女は拒否し、男も自分で相手は選ぶと断る。しかし貴族は自分の計画を進めるつもりでいる。

貴族は自分を捨て兄と結婚した女、それが姪の母親で、もう本人は死んでいるのにその娘に復讐しようとし、嫌な男をあてがうつもりなのである。姪が好きだった男は始末していた。
ならず者の男と姪は好き合うようになる。また男は貴族の出身で放蕩生活を送っていたのである。披露宴のため招かれた貴族の中に男の知り合いがいた。館から脱出する手助けを頼んだ。娘と二人で脱出できたかと思いきや、あの貴族にまた捕まる。手引きをしてくれた貴族は殺される。貴族は姪に復讐しようとしているのに、相思の仲で結婚されては形無しである。

貴族は男と姪を、自分の兄を入れてある牢にぶちこむ。初めての父と娘の体面。仕掛けがあって牢屋の壁が動き、中にいる者を潰そうとする。姪に忠実な名使いにボリス・カーロフがいた。自分も手傷を負いながら敵をやっつけ、また巨大な水車によって壁が動く訳だが、あの悪漢貴族を水車に放り込み一時的に壁の動きを止める。鍵を奪ったカーロフにより囚われの三人は逃れ、壁に潰されずに済んだ。男と姪は結婚する。男はもうこの館から出たくないと言う。

元々は短篇で、小説として読むのならあまり感じないかもしれないが、こうやって映画として視覚化されると不自然に感じるところが出てくる。

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