古川卓巳監督、日活、89分、白黒映画。石原慎太郎原作。
長門裕之扮する青年は、ボクシング部に属している。仲間と一緒に街に出た際、会った女連れに声をかけ、いわゆるナンパをする。女の中でも南田洋子に惹かれ、二人は付き合い、更に肉体関係を持つようになる。
南田は長門にこれまで男に感じなかった愛情を感じ、好きになる。長門は知らんぷりをして恰好つけているつもりか、特定の女に縛られたくないのか、相手に対する執着をあまり見せない。自分の兄に金で南田を一晩売る、といった行為さえする。
南田は最近の言葉で言えば、ストーカーまがいに長門にまとわろうとするので、長門はますます冷めていく。南田は妊娠したと長門に告げる。産んでもいいのか、と長門に問いただす。どうでもいいと気のない返事。南田は中絶を決意する。しかし手術の途中、死んだ。
長門は南田の葬式に行き、額の南田の写真に対してものを投げつけ、何で死んだのだと叫ぶ。
当時太陽族という言葉を生んだ、若者の生態を描いている。
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