フェリーニ監督、伊、128分、総天然色映画。
フェリーニにとってのローマ、現在と30年前のローマを比較し、街を映す記録映画風の作りであり、劇映画ではない。
凡ての道はローマに続くと思っていた。教師に引率されルビコン川を渡る。若い時ローマに来た。戦争中のローマ、広場の食事処で、いかにもイタリア風の庶民たちの騒ぎながらの食事。
現代のローマ、高速道路が周りを走っている。ローマの撮影のため、クレーン車を走らせる。雷雨の中、事故が起こっていた。何を撮るのかと言われる。老人はローマがだめになったわけでない、人がだめになったのだと言う。男女の区別もつかないような服装の若者たちがたむろする。
戦時中の寄席劇場に思いをはせる。出てくる芸人たちに野次を飛ばす観客たち。空襲警報がなる。
現代のローマで地下鉄工事中。百年も前から計画があった。少し掘ると遺跡が出てくる。ドリルで穴を開けた。2千年前のフレスコ画の壁画が見つかった。感激するが、空気が入ってみるみるうちに絵は溶けていく。騒ぐがどうにもならない。
現代の若者たちと違い、以前は愛を手に入れようとしたら路地裏の売春屈に行くしかなかった。戦時中の女を買う様子。現代の売春での女の指名の仕方。
教会のファッションショー。修道女、僧侶たちの現代風ファッションが次々と出てくる。
夜のローマ、暴走族たちがオートバイで古都を乗り回わっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿