2017年11月29日水曜日

大聖堂の建築者 Stavitel chrámu 1920



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フィルムセンターの「チェコ映画の全貌」特集の上映。
監督カレル・デグルとアントニーン・ノヴォトニー、デグル兄弟社によるチェコ無声映画。
映画の最初に登場人物の紹介がある。
青年建築家は大聖堂の図案を王のところへ見せに行く。王はこの大聖堂の建設を命じる。張り切って完成に挑む建築家。しかし彼の三人の建築師匠は妬み、不快になっている。彼に完成間近の大聖堂を見せてもらう。このような建築はもたない、崩れると師匠たちはけちをつける。すっかりそれを気にし、夜も眠れない。夜中を彷徨する。彼の恋人である石工の娘は慰め元気づけようとする。しかし耳を貸さない。相手にされない娘は絶望し、水死する。死体が上がる。親の石工は娘が建築家に殺されたと怒る。建築家は悩んで、たとえ悪魔の助けを借りても完成させると言う。

完成する。建築師匠たちは足場を取り払うと聖堂が崩れ、推し潰れると建築工たちを脅す。建築工たちが足場を取り払わない。悪魔の囁きで建築家は足場に火をつける。燃え上がる足場。聖堂は火に包まれる。逃げまとう建築工たち。
明くる日建築家は町を逃げ出す。彼を追う民衆たち。途中で木に張り付いている悪魔に脅かされる。山頂に逃げる。断崖絶壁から転落して死ぬ。
建築家は死に、大聖堂は足場を火事で燃やしたものの、その雄大な姿を見せつけていた。
 
途中で建築中の聖堂全体を映すところはない。実際の大聖堂で撮影しているため、建物自体が古い感じをさせる。多分建設当初はかなり綺麗であったのではないか。

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