2017年11月4日土曜日

生まれながらの悪女 Born to be bad 1950



ニコラス・レイ監督のRKO映画、白黒。ジョーン・フォーンティーン主演。
 
ジョーン・フォーンティーン演じる田舎出の娘が知恵を働かせ、結婚間近の富豪を婚約者から奪い、主婦の座に収まる。それだけで済まず気に入った男は凡てモノにしようという。そのため舌先三寸で綺麗ごとを言い、平気で嘘をつく。ある意味、女の一面を強調している。悪女と言えばそうだが、普通はこんな映画のようにうまくいかない。だからしないだけだろう。またこういった悪女ぶりを実行するためには相当な度胸、実行力を要する。そんなエネルギーを使うより貞淑に振る舞っていた方が楽なのでしていないという人もいるだろう。

流石に最後は富豪の夫にばれ、三行半をつきつけられる。この映画は邸宅を去るところで終わっているが、他の版もある。更に主人公は、医者や弁護士をたらしこみ、うまくやるというもの。映画の後に解説があった。(フィルムセンターの特集で)アメリカのキリスト教団体の抗議で、悪女が罰せられないのはけしからん、というので今の版になったとか。
 
ジョーン・フォーンティーンに婚約者を取られる女は、5060年代の白人の典型的な美女で(ジョーン・レスリー)目につく。

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