2017年11月6日月曜日

マルクス一番乗り A Day at the Races 1937



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サム・ウッド監督、MGM映画。グルーチョ、チコ、ハーポの三人が出演。
マルクス兄弟が経営危機の療養所を救おうとする。自称医師のグルーチョは、彼を信頼する患者の金持ち婦人から寄付させようとする。また女経営者の恋人が所有する馬を競馬で勝たせてその賞金を狙う。
モーリン・オサリヴァンの所有する療養所は経営危機に陥っている。打開案は自分を病気と信じ込んでいる、金持ち婦人患者からの寄付である。彼女の推薦する医師を呼ぼうとする。グルーチョ演じるその医師は、実は獣医であった。債権者の銀行家は、療養所の事務長と企んで療養所を乗っ取ろうとしている。
また経営者の恋人は歌手なのにこれまで貯めたカネで競馬用の馬を買い、レースで勝ってカネを作ろうなど能天気なことを言っている。

銀行家等は金持ち婦人がグルーチョに愛想をつかすよう、金髪の女で彼を誘惑しようとする。一室にグルーチョと金髪が一緒にいて、婦人に見つかったら大変である。これは療養所の運転手であるチコと騎手のハーポによって救われる。
更に銀行家はウィーンの権威ある医者を呼んで、婦人の検査診察をさせようと企む。その前でグルーチョにしてみろと言う。なんだかんだと言って引き延ばし、最後は消火栓からの水びたし。

経営者の恋人の所有する馬は銀行家が大嫌い、またひょんなことから障害レースに向いた馬とわかる。ハーポが騎手で障害レースに出る。銀行家の馬も出ている。ハーポは馬に銀行家の写真を見せて興奮させ、障害を越える。その写真を落としてしまう。グルーチョやチコは銀行家の声をスピーカーから拡大させて流し、馬を発奮させる。障害物を越えた水溜りにハーポの馬と銀行家の馬が落ち、泥だらけになって騎手は夫々の馬に跨り直す。最後は銀行家の馬が一着でゴール入り。がっかりする経営者やマルクス兄弟。しかし泥を落とすと実は一着になったのは経営者の恋人の馬だったという話。

発声映画初期から戦前に人気があったマルクス兄弟の、映画の中でもヒットした一作。最近の喜劇映画とはやはり違ったつくりである。

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