佐伯清監督、東宝映画。原節子、高峰秀子、山根壽子ら出演。
青森の基地に勤める通信士の原。北方へ向かう飛行機(藤田進機長)の調子が悪く、一時的に着陸する。同機には千島北方の基地に赴任する通信士の高峰も乗っていた。久しぶりの再会を喜ぶ原。しかし高峰はよそよそしい。原が尋ねると、かつての高峰の兄と原との問題が尾を引いているようだ。原は誤解だといい、説明させてほしい、自分の部屋に泊まらないかと言う。高峰は相手にしたくないよう。
修理のため同基地で飛行機の乗組員は一泊する。明日、同機の通信士が病気で搭乗できないとわかる。重要な任務を負っている。時間の余裕はない。高峰が自分に機上通信士をやらせてくれと頼む。彼女は地上通信士であり機上の経験はない。悪天候である。しかし急務がある。高峰にやらせることにする。原ややはり同期で千島南方の基地の通信士山根壽子に助けてもらうと言う。悪天候の中、飛行機は飛び立つ。山にぶつかりそうに、海に落ちそうになりながら何とか飛行する。通信も初めはうまくつながらなかったが、後に接続できる。山根のいる基地に着き、高峰は彼女と会える。天候回復して目的地に向かい飛び立つ。
元は72分あったのだが、残っているのは41分。半分近く失われている。出演した松竹の佐分利信は出てこず、原と高峰の仲直りの場面もなく、山根は出番が少ない。それでも大筋はわかる。
終戦の十日前に封切された映画だそうである。
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