2019年7月21日日曜日

レスラー&シャットマン『FBI心理捜査官』 Whoever fights monsters 1992

著者はprofilingと呼ばれる犯人像の絞込み作業のFBIの専門家である。その専門家が主に米国で起きた数々の犯罪、連続殺人犯などの事件を述べる。単に事件の記録でなく、著者の専門のprofilingによって犯人像を分析する。

米国の殺人犯人は若い白人男性、幼児期に虐待を受けている者が多く、また一見正常に見える秩序型の犯罪者と無秩序な犯罪者に分かれると言う。

続く『FBI心理捜査官2』では、日本の事件も3件扱われている。高校生が米に留学しハロウィンで間違った家に入り言葉が分からなかったため射殺された事件。筑波の医者が家族を殺害し海に捨てた事件、更にオウム真理教事件である。またこの巻では有名な連続殺人犯であるゲイシーとダーマーとの長時間にわたる質問のやり取りが収録されている。
犯罪に関心のある者にとっては興味深く読める書である。
相原真理子(1)、田中一江(2)訳、ハヤカワ文庫、2000年、2001

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