2019年7月29日月曜日

NAGISA なぎさ 平成12年

小沼勝監督、フィルム・シティ、89分。
昭和30年代の湘南、12歳の少女なぎさの夏休みの体験。

母子家庭、家は飲食店を営む。仲良しの友人と一緒によく遊ぶ。レコード・プレイヤーが欲しい。海の家でアルバイトをする。そこのドラ娘、よく恋人のオープンカーに乗っている、とも知り合う。金持ちの家の女の子、呼ばれて今まで食べたことない洋菓子など振る舞われる。その子は虚言癖があって騙される。

海辺で男の子と知り合う。虚弱体質らしく、男の子に泳ぎを教える。毎日会う。映画で観た接吻に関心があったので、男の子と真似事をする。しかしその子は一人で練習している際、波にさらわれ亡くなる。男の子の父親と後に会う。

少女の繊細な心の動きや行動を描いている。ただ最初、古い時代を舞台とは分からなかった。冒頭で芋の子を洗うような湘南海岸で友達と踊る。ザ・ピーナッツの曲が流れる。湘南海岸へ行ったことがない。今はあれほど混まないのであろう。また懐メロでも流しているのかと思った。更に車では、オープンカーの外車は古いとわかるが、現代の自動車が出てくる。

国立FAの特集で鑑賞した。717日の上映で冒頭に小沢監督と主人公の松田まどかと相手役の男が挨拶した。小沢監督は車椅子でろくに喋れない。主人公の当時の少年少女の挨拶ではもう20年経ってしまった、松田はオーディションで無暗に走らされた、泳がせられた、といった思い出話をした。

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