2019年7月7日日曜日

海は狂っている 昭和34年

古川卓巳監督、日活、88分、総天然色映画、川地民夫主演。

主人公の川地はヨットの操縦などを手伝う仕事についているが、自分でヨットを持ちたくなる。そのためにカネを貯める。南田洋子扮する酒場の女に溺れていく。すっかり自分のものにした気でいたが、仲間の話が聞こえてきて、南田はどの男にも手を出す女とわかる。
仕事で海に出る仲間のヨットに、復讐のつもりで細工をしておく。台風が来て、そのヨットが生還できるかも怪しくなる。ヨットに自分が可愛がっていた弟分の少年が同乗していると聞き、暴風雨の中、ヨットを荒海に繰り出す。

映画はここで終わっており、小説なら余韻を残したとも言えるかもしれないが、映画としては物足りなさを感じた。川地を慕う恋人役で、ただし川地があまり相手にしない、清水まゆみが出ている。人気はそれほど出なかったと思うが、若さ清純さで印象的であった。

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