2019年7月11日木曜日

モンローのような女 昭和39年

渋谷実監督、松竹大船、96分、総天然色映画。

主人公は真理明美演じる女高生、父親の笠智衆は踏切の番、母親は精神病院に入っている。笠は踏切電化によって、いつ馘になるか不安で酒浸りの生活を送っている。
叔母の森光子は飲み屋を経営している。その息子山本圭は母親が加藤武の世話を受け、客に媚びる姿が嫌で反抗的な態度である。真理と山本は相愛の仲である。

知り合いの女から写真のモデルになればカネが入ると、スタイルの良い真理に持ちかける。佐田啓二は気取った写真家だが、真理を買っていた。佐田による真理の写真は雑誌を飾る。
さらにカネが欲しい真理は彼女に嫉妬する知り合いの手引きで怪しげな写真家を訪ねる。裸になれと命令され逃げ出す。

山本は母を攻撃し、家を飛び出す。今の生活を改めなければ戻らないと言う。加藤は森の代わりに真理に迫る。真理は逃げだすが、加藤の女だと中傷が飛び交い、それを信じた山本は真理を非難。更に母の森にいかに真理がふしだらかを告げる。真理の父親の笠は加藤に殴り込む。
誹謗中傷の中、真理は佐田のところへ行き、ヌードになる決心をしたと告げる。映画は佐田が真理のヌード写真を撮っているところで終わり。もちろん実際のヌードが画面に出るわけでない。

映画中、マリリン・モンローが話題になり、モンローもヌード写真で最初は売り出したという会話も交わされる。題名はその辺から来ているのだろう。
国立FAの逝ける映画人を偲んで特集で、亡くなった真理明美の映画として上映された。この女優さんは知らなかった。当時としてはスタイルが非常に良い。数年の活躍の後、須川栄三監督と結婚したそうである。

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