2019年7月31日水曜日

西陣 昭和36年、氣 KI or BREATHING 昭和55年、 コミュニティ・ライフ 昭和47年

松本俊夫監督の短編映画であり、記録映画、前衛映画、宣伝映画である。

「西陣」は「西陣」製作実行委員会=京都記録映画をみる会の製作で、25分、白黒。織物の町、西陣を描く。瓦屋根が続く町の俯瞰、織物の実際、求人、今後の対策など詩のような解説を朗読する。

KI or BREATHINGは磯崎新による海外での展覧会で上映された作品。財団法人2001年日本委員会、29分、カラー映画。「間」の概念の視覚化という実験的な映画で、そう言われなければ分からない、模様やシュールな場面が続く。

コミュニティ・ライフは理研映画、13分、カラー。
三島市郊外に建設されるパサディナ・ハイツという先鋭的な住宅群の紹介というか、宣伝映画である。戦後の代表的な建築家の一人、菊竹清則の設計。山の斜面を利用して階段状に家々を建設する。その家の構造、全体として街並になるのでその説明。映画中、菊竹ともう一人、経済評論家が喋って解説する。
この映画の時点では未だ建設前であり、家や街は設計用の映像で示される。パサディナという日本人には発音しにくい名は米LAの高級住宅地かららしい。
映画後、インターネットで調べたら、建設後は一戸二千万以上の値があったらしいが、今は数百万で中古が取引されているらしい。今見るとこのような坂に建てられた家は高齢者には向かないように見える。高齢社会になる前の発想である。

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