渡瀬は破滅型のどうしようもない男で、兎を飼い売って儲けようとしている。女に暴力をふるうしか能のないやくざ人間である。九州に進出しようと神戸のやくざは目論む。誰か鉄砲玉を送る、それが殺されたら仕返しという名目が立つ。この鉄砲玉は渡瀬に白羽の矢が立った。
百万円という当時としては大金と拳銃をもらい、九州宮崎に向かう。地元のやくざに神戸の組の者といい、相手が下出に出るのでいい気になる。相手のボスの差し出した女に惚れこみ、都城くんだりにしけこむ。その間、九州のやくざは関西の大手と話をつけ、渡瀬の出番はなくなる。相手方と銃撃戦になり傷ついた渡瀬は、女とかつて行きたいと言っていた霧島行きのバスに乗りこむが。
この映画の渡瀬は鉄砲玉で赴いたのに、女と遊んで観光しようとしか考えていない。こんな馬鹿なら美学とかいう必要もなかろう。
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