2022年12月27日火曜日

父子草 昭和42年

丸山誠治監督、東宝、85分、白黒映画、渥美清主演。

踏切近くで屋台のおでん屋をしている淡路恵子。土方の渥美清が歌をうなりながら飲んでいる。
後からやって来た若い男と些細なことで喧嘩になる。外に出て取っ組み合いになるが、渥美は負ける。明くる日、またおでん屋で顔を合わせた。
淡路との話で次第に渥美は若い男の素性が分かってくる。浪人生で夜、夜警の仕事をしながら受験勉強をしているのである。近所に住む星由里子に好かれている。若い男が病気で寝込んでいると聞くと、おでんと酒を買って見舞に行く。
後に渥美も淡路に自分を語る。生きている英霊だと言う。戦後、シベリア抑留から故郷の佐渡に帰ってみると、妻は弟と結婚していた。それ以来、妻と息子に会えない。
渥美は仕事先の場所が変わる。その前に淡路に若い男に渡してくれと今まで貯めた金を預ける。後にまたおでん屋に顔を出す。その際も若い男に渡す金を淡路に頼む。夜警と勉強両立だと十分勉強できない。また複数受験するなら金が要ると言って。
試験の合格発表の日に渥美はおでん屋に来る。淡路はいない。そこにいた客から若い男が試験合格したので、その家に行ったと聞く。喜ぶ渥美。向こうからやって来る淡路、若い男、星に会う。渥美は合格を祝してから、若い男とまた取っ組み合いをやる。渥美は投げ飛ばされるが、若い男からおじさんが勝ったと言われる。

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