2022年12月27日火曜日

どろ犬 昭和39年

佐伯孚治監督、東映、93分、白黒映画。

主演の刑事を演じる大木実は悪を許しておけないたちで、暴行事件の被害者の親が、犯人から示談金を受取り、犯人への提訴を取り下げるので怒り狂っている。
大木はかつて自分が逮捕した男の情婦(原佐知子)を今では自分の情人にしている。やくざの西村晃が大木と原の仲を嗅ぎ付ける。ゆすりをしている西村は金を大木に渡して大目に見てもらうつもりだったが、大木から突き返される。
西村は今度は原に金を渡す。受け取った原はそれで買い物をしたり、西村の子分である、頭の弱い田中邦衛に服など買ってやる。自分の情人が西村から金を貰っていると分かった大木は西村に弱味を握られたと感じる。西村が逮捕されたら自分が危うくなる。
西村の同郷の刑事は西村を追っていると、ホテルで西村と大木が話している内容を聞く。刑事は現れ、西村に手錠をかける。しかしその刑事を大木が絞殺してしまう。西村を逃がす。刑事殺人を警察は追うが、まさか同僚の刑事が犯人とは思わない。大木は西村に会い、金を渡し関西に逃げて潜んでいろと命令する。
ところが、大木と同僚の刑事が西村の女を見張っていると、そこに西村が現れ、同僚刑事は逮捕する。驚きを隠しきれない大木。取り調べで西村を刑事殺人で問い詰めるが、知らぬでとおす。西村に女からの差し入れを田中邦衛が持って来る。その飲み物を西村が飲むと絶命する。毒入りだった。田中を刑事たちは追う。公園に坐っている田中に大木が来て、絞殺する。
同僚のうち若い刑事はさすがに大木を疑うようになる。確信を持った若い刑事は大木に一人で立ち向かい、逆に倒されてしまう。
大木は情人の原に一緒に旅行に行こうと持ち掛ける。西に向かう列車の中、大木に同僚の刑事たちが近寄ってくる。大木は逃げだし、列車から飛び降りる。連れの情人に刑事たちが寄ってくる。

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