2021年10月7日木曜日

カルメン Carmen 1915

セシル・B・デミル監督、米、65分。無声映画のカルメン、デミルの作品でも初期の映画らしい。

オペラで非常に有名なカルメンの話である。映画は浜辺で始まる。密輸をしている連中は監視している軍人のうち簡単に丸め込めない男がいる。それがドン・ホセである。カルメンを使ってホセを懐柔しようとする。オペラでは最初に出てくる煙草工場は後の方で出てくる。もちろん全体の枠は知っているとおり、カルメンによって堕落させられたホセが、心変わりしたカルメンを恨んで殺すという話である。

カルメン役は国立FAのパンフレットによると当時の米最高のプリマであったジェラルディン・ファーラーを高額で迎えたという。ただ国立FAの上映は文字通り無音で伴奏、解説など全くない。せっかくオペラの有名作で最高の歌手が出演しているのに無音とは随分皮肉に思える。

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