スコットランドの歴史上の挿話を興味深く著述している。目次は次の通り。
はじめに 風景のなかのスコットランド史/第1章 二つの国―ハイランドとロウランド/第2章 聖人の国から聖書の国へ/第3章 合邦あとさき―悲しい結婚式の日/第4章 オシアン事件/第5章 キルトとタータンの国/第6章 “知”に生きる人びと―「スコットランド啓蒙」の内側/第7章 “実”の世界をつくる人びと
ブリテン島の北部を占めるのがスコットランドとは誰でも知っていよう。ただそのスコットランドが更に高地地方(ハイランド)と低地地方(ローランド)に分かれるとは、名前を聞いてもどの辺か見当がつかない人もいると思われる。高地地方はスコットランドの北西部と沿岸の島々である。低地地方東南部でイングランドと接し、エディンバラなど有名な都市はこちらにある。更にスコットランドはケルト人の国である。元はブリテン島に広くいたのだが、アングロサクソン等の進出で今はスコットランド、アイルランド、ウェールズなど周辺部にいる。言葉もゲール語で違っていた。しかしイングランドと合邦し、政治的にも独立でなくなった。過去はこの書にあるように偉大であったが、今はそうでない。いつからどういう理由でそうでなくなったか、イングランドとの合邦化だけでもないだろう。その辺りに興味がある。
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