『マリス博士の奇想天外な人生』 Dnacing Naked in the Mind Field 2004
著者キャリー・マリスは米の化学者、1944年生まれ、会社就職中に発明したPCR(ポメラーゼ連鎖反応)によりノーベル化学賞を受賞する。ただ普通の科学者ではない。極めて行動的、何でもやってやろう、自分の意見は堂々と言うなど、いかにもアメリカ的である。特に通説となっている科学的意見に対し、納得できないものは真っ向から反対する。エイズがHIVによるとか、地球温暖化、Drugの影響など通説を痛烈に批判する。エイズ対策として開発された薬が効かないと公言し、当初招かれていた会議に、後になって断りの連絡があり、抗議して(行っていない)航空費等数千ドルをもらった。全く物おじせず、正直に人生を送っている姿には、理屈では考えてもなかなか実行できない普通の人間は感心する。
原著は1998年、福岡伸一訳、ハヤカワ文庫
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