キング・ヴィダー監督、米、126分、総天然色らしいが観たのは白黒。
18世紀の半ば、北米で英軍がインディアン(及び仏軍)と戦っている時代。軍隊(rangers)を率いる隊長はスペンサー・トレイシーが演じる。統率力に富み、決断力あるまさに軍人の鑑で、あまりに理想化され過ぎでないかと思ってしまう。部下たちは、その隊長に最後はついていけなくなるほどである。
映画は大学を辞め、聖職者にならず画家になりたい青年が、家族や結婚相手の父親にどやされるところから始まる。青年らは逃げて森でトレイシーに会う。最初は軍隊の指揮官と知らなかった。トレイシーは青年が地図を描けると知ると自分の軍に入れる。
トレイシーは、散々白人を暴行虐殺してきた残虐極まるインディアンを成敗に出かける。映画中、人類始まって以来の極悪非道な連中がインディアンと言わんばかりの台詞や場面が何度も出てくる。
行軍はかなり苦労し、この困難ぶりが映画の見どころといっていい。インディアンの部落を攻撃、灰燼にする。その後も非常な困難、予想以上に辛い目に会いながら、トレイシーは部下を叱咤激励して率いていく。
北西への道とは西部を開拓していく道を指すが、映画の途中でも最後でも日本へ行き、帰ってくると言っている。真珠湾攻撃の前年の作であり日本とは一発触発の時代であった反映である。日本を成敗するという意味。また仏軍と戦う場面は出てこない。これも製作当時、友軍の仏が独に占領されていたからである。
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