2020年7月4日土曜日

学生ロマンス 若き日 昭和4年

小津安二郎監督、102分、無声、小津の現存する最古の映画らしい。
早稲田と思われるが、学生二人が同じ若い女に憧れるという話。一人は後の小津作品でも活躍し、戦後も俳優を勤めた斎藤達雄、もう一人は結城一郎という。

結城はちゃっかり屋で、自分の下宿に貸間ありと張り紙を外に出しておいて、気に入った女が来ると中に通す。若い女が来て自分はここを出るつもりだと話す。出た所で行く場所もなく、友人の斎藤の下宿に転がり込む。後で元の下宿に戻り、女になんだかんだと図々しさを発揮、編んでいた靴下を勝手に持って来る。その女に斎藤も会ったことがあり好きになっていた。女がスキーに行くと知っていたので、試験後、二人は同じスキー場、赤倉に向かう。
スキー場でも結城は調子のよいところを見せ、女を独占し斎藤は散々な目に会う。

実はこの女、同じ大学のスキー部の一人と見合いをするため、このスキー場に来ていたのである。
後でそれを知った二人はがっかりする。帰京してまた前と同じ生活を始める。あの手を結城は再び使い、斎藤の女を調達してやろうとする。

0 件のコメント:

コメントを投稿