ゴーゴリの短篇集『ミルゴロド』に収録されている怪奇小説。同集には他に『昔気質の地主たち』『タラス・ブーリバ』『イワンとイワンが喧嘩した話』が入っている。
神学校の哲学級生(といってもいい歳の青年である)は、帰郷の際、美女に会う。後にそれがコサックの長の娘で、死んだのだがその際、死んだらその哲学級生に一晩お祈りをしてほしいと頼んだという。これには哲学級生は仰天するが、断り切れず、死棺の傍で過ごすことになる。すると夜、閉じられた堂で、死体が起き上がり歩いてくるという恐怖の体験をする。それを何夜か繰り返し、最後には哲学級生は死ぬ。(小平武訳)
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