2024年7月28日日曜日

ブルワー=リットン『幽霊屋敷』 The haunted and the haunters or The house and brain 1859

ブルワー=リットンの『幽霊屋敷』は幽霊屋敷物の古典。幽霊が出ると評判の屋敷で、語り手は若い下男と共に一夜を過ごす。下男は怖くなって逃げ出す。原因を突き止め、いわば謎解きのような部分もある。恐怖小説としては異例であろう。

本編は岡本綺堂の訳では『貸家』(世界怪談名作集)である。本邦初訳の題は『開巻驚奇 龍動鬼談』という凄いもので明治13年に出た。筑摩書房の明治文学全集の明治翻訳文学集か、学研M文庫伝奇ノ匣7『ゴシック名訳集成西洋伝奇物語』に入っている。本編は平井呈一訳。

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