2024年6月11日火曜日

『ゴシック文学神髄』東雅夫編、ちくま文庫 2020

以下の作品を含む。『詩画集 大鴉』ポー原作、西脇順三郎訳にドレの挿絵、『大鴉』西脇順三郎の詩のみ、『アッシャア屋形崩るるの記』ポー原作、西脇順三郎訳、冒頭のみ、『オトラント奇譚』ウォルポール原作、平井呈一訳、『ヴァテック』ベックフォード原作、矢野目源一訳、『死妖姫』レ・ファニュ原作、野町二訳。

このうち『詩画集 大鴉』ポー原作、西脇順三郎訳にドレの挿絵、『大鴉』西脇順三郎の詩のみ、『アッシャア屋形崩るるの記』ポー原作、西脇順三郎訳、冒頭のみ、は、同じ編者による学研M文庫伝奇の匣7ゴシック名訳集成西洋伝奇物語に収録されている。

次の『オトラント城奇譚』は、同学研M文庫所収のやはり平井呈一訳の『おとらんと城奇譚』と異なり口語訳である。学研M文庫は文語訳。次の『ヴァテック』ベックフォード原作、矢野目源一訳は、同じ編者による学研M文庫伝奇の匣8ゴシック名訳集成暴夜幻想譚に含まれている。『死妖姫』レ・ファニュ原作は『カーミラ』である。最新訳を集めたものではないが、西脇順三郎訳を除けばいずれも口語なので読みやすい。

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