ゴダール他監督、仏、西独、60分。
政治主張を述べた映画。映画の間中、ナレーションが絶え間なく続く(言語は仏語)。正直吹き替えで観るべき、字幕を読むのが忙しい。
この前年、ソ連が介入して民主主義運動が阻止されたチェコスロバキアで撮影。映画の画面そのものはチェコの労働者にインターヴューをしたり、町の様子などが映し出されてたり、静止画像も出てくる。政治主張はマルクス・レーニン主義に基づく。現実のソ連やそれに従ったチェコなど実際の共産主義社会は、修正主義、社会帝国主義であり、「真の」共産主義社会とは程遠い、とする。この頃の流行の反映で、中国の毛沢東を持ち上げている。毛沢東はその主義によって何千万もの人々を餓死させた、史上最悪の虐殺者と現在では認識されている。
この映画を現在観る意義は何か。当時の資本主義社会の知識人、その多くは左翼思想に同調していた。日本もそうであった。社会の支配的な思想を主張しているのである。実際の社会主義はひどいが、真の社会主義は理想的であると。当時の社会の風潮を知ることができる。
0 件のコメント:
コメントを投稿