2020年10月29日木曜日

バルザック『ざくろ屋敷』 La Grenadière 1832

 短篇小説、トゥールのざくろ屋敷と呼ばれる館に住む、異国の婦人とその二人の息子。婦人の名はウィレムセンス夫人、子供のうち一人は比較的大きく、弟は幼い。夫人は上の子供に期待している。そのうち夫人は病で身体が弱る。兄を読んで弟の世話を頼む。もうすぐ死ぬから。また異国に手紙を出す。二人の息子は異国の男との間に出来た子供だった。

夫人の死後、上の子はかねての予定とおり、軍艦に乗り見習い水夫として乗る。出世して弟を学校に行かせるつもりである。

高山鉄男訳、世界文学全集第22巻、集英社、1979

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