今村昌平監督、日活、101分、白黒映画。戦後十年経ち、地方都市の駅前に数人の者が集まる。殿山泰司、西村晃、加藤武、小沢昭一、渡辺美佐子である。戦争末期に軍が防空壕に隠しておいた麻薬を取り出そうとする。場所には家が立っているため、別の家を借りそこから地下を掘って防空壕跡に到達しようとする計画である。
不動産をすると称して、一軒家を借りる。大家から息子を使ってくれと言われ、その息子である長門裕之を雇う。長門には結婚したい中原早苗がいる。家を締め切り、地下で穴堀り作業を続ける。加藤が犯罪をやらかし捕まるが、後に脱走してくる。加藤と小沢は仲が悪く、小沢を打擲したので、仕返しで包丁で加藤を殺してしまう。大家から集まるよう言われる。立ち退きが決まっていると告げられる。数日間しか残り時間がない。ようやく防空壕に到達するが、ドラム缶が落ちてきて小沢は死ぬ。ドラム缶には麻薬が入っていた。しかし殿山は毒を飲まされ死ぬ。西村も殺される。長門が来て死体を見つけ、大騒ぎになる。渡辺は麻薬の入った袋を提げ、嵐の中を逃げ出すが、警察が追い、川を渡る途中に落ちてしまう。
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