2025年12月7日日曜日

無常 昭和45年

実相寺昭雄監督、ATG、143分、白黒映画。関西の旧家、長男は実家の業を継ぐ気がなく、姉に養子でも迎えればいいと言っている。その姉は家で働いている男や、長男の同級生である僧侶から慕われている。両親など家の者がいなくなった日、長男は姉と関係を持つ。姉は妊娠する。まさか相手が弟とは知らず、家で働いている男と結婚させる。友人の僧侶は姉弟の関係を知っていた。それでなじるが長男は気にしない。ある日、結婚した男は自分の妻と弟が寝ているところを発見し、絶望のあまり鉄道自殺する。

長男は仏像作りに関心があり、師匠に習っている。その師匠は妻と、もう夫婦間の関係がなく、長男はその妻とも関係する。友人の僧侶から長男はなじられ、議論して天国や地獄の発想を笑い飛ばす。師匠は死んだ。その息子が長男のところに来て、親の死はお前のせいだと非難する。長男を刺そうとして誤って自分を刺す。長男は夢の中か、祖母が地面から大きな鯉を掘り出しているので手伝う。その鯉の腹から多くの者の霊(?)のような塊が出てくる。映画の最後は幼児を連れて寺の外の階段を上る姉の姿である。

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