山本薩夫監督、162分、白黒映画。松川事件の高裁判決までを描く。昭和24年8月17日に東北本線、福島県松川駅手前で起きた列車の脱線転覆事故に関して、元国鉄職員の19歳の男がまず容疑者として逮捕され、その自白を元に次々と全員で20名の者が逮捕された。
映画はまず事故のニュース映像より始まる。容疑者の19歳少年が逮捕され、警察に拷問で自白を強要される様を描く。更に仲間がいただろうとこれまた自白の強要が続き、多くの者が逮捕される。裁判は第1審、第2審ともありのままの裁判の記録のごとく、かなり長く撮影されている。出演者は弁護士、警察などは有名な俳優がやっているが、被告側は無名の俳優たちである。また被告の実名を使っている。まだ最終的な判決の前で撮影された映画である。
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