ジョヴァンニ・パストロ-ネ監督、伊、無声映画、123分。古代ローマとカルタゴの戦争を背景とした映画。カビリアは娘の名であるが、主人公ではない。攫われたので、救助に行く者たちが主で、カビリア自身はあまり画面に出てこない。
カビリアが幼い日、火山の噴火で町は打撃を受ける。カビリアの屋敷も倒壊し、親たちはカビリアが死んだと思っていた。実は乳母と逃げられたが、海賊につかまりカルタゴに売られていく。ローマの軍人とその大男の従者がカルタゴに潜入していた。乳母はたまたま会ったその二人にカビリアの救出を頼む。二人は生贄にされそうになっていたカビリアを助けるが、相手方は追ってくる。軍人は海に飛び込んで逃げた。従者はカビリアを連れて逃げ、たまたま会った若い女にカビリアを託す。自分は捕まり、粉引きにされる。託された若い女はカルタゴの高官の娘であった。カビリアはその女の侍女として成長する。
ローマとカルタゴやシラクサとの戦いの場面がある。ハンニバルのアルプス越えや、シラクサでアルキメデスが反射鏡でローマの船を燃やすとか。あの軍人も従軍していた。長年の後再びカルタゴに来る。粉引きにされていた従者を助ける。二人はカビリアを捜すが分からない。あの高官の娘は政略結婚に利用されていた。軍人らは敵方に捕まり牢に入れられる。侍女にされていたカビリアは捕虜に水をやる際に二人に会う。高官の娘はかつての恋人が敵になっており、その恋人から送られてきたのは毒であった。もうこちらはローマ軍に征服される。娘は毒を飲んで、あれこれ指示し、死んでいく。カビリアは助けられ、軍人らと故郷に帰る。
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