2025年10月28日火曜日

ベーオウルフ Beowulf

副題に「中世イギリス英雄叙事詩」とあるように、英雄ベーオウルフが怪物及びその母親を退治し、後に王となるが、最後にはやはり相手方と戦い、自分も死ぬという内容。イギリスの叙事詩であるが、舞台は今のデンマークやスカンジナビア南部である。今のデンマークの地の王は毎夜、怪物グレンデルに襲われ被害を出していた。親戚のベーオウルフが救援に来て怪物を倒す。後にそのグレンデルの母親が来る。この母親もベーオウルフは倒す。ベーオウルフは王になる。ベーオウルフの従者が盗みをし、それを取り返しに来た敵と戦い、老いているベーオウルフは敵を倒すものの、自分も致命傷を負い、死ぬ。

物語の成立は8、9世紀頃らしい。後の写本も火事に会い、写本の転記も十分でなく、学者で成立期、主題等について論争が続いてきた。(岩波文庫、忍足欣四郎訳、1990年)

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