2025年10月29日水曜日

女王蜂の怒り 昭和33年

石井輝男監督、新東宝、75分、原則的に総天然色だが夜の場面は白黒になる。久保菜穂子ほか出演。港町で久保の率いる組と天知茂率いる新興組が争う。映画の冒頭は港祭りで踊り子たちが踊っている場面であるが、新興組の連中が騒ぎ出す。久保が子分を引き連れ現れる。

そこに宇津井健演じる風来坊がやってきて収める。宇津井は新興組の組長の娘、星輝美に好かれ、組のキャバレーに行く。天知の手下の菅原文太が星と踊っているところを、宇津井は星を横取りして踊りだす。宇津井は天知の前で拳銃の腕を見せ、雇われる。襲名披露で親分衆が集まっている際に、仕切る天知は久保のところに招待状を出さなかった。久保が怒って現れ、天知を衆人環視の中でなじる。

天知は久保の組がやっている荷物を夜中に強奪する。それで弁償金を払わなければならなくなった久保は金に詰まる。博打で取り戻そうとするが、逆に天知に負ける。同席していた宇津井が後に天知のいかさまを久保の組の佐々木孝丸に教える。佐々木は天知に掛け合い、いかさま黙殺と引換で弁償金を取り戻そうとするが、天知の奸計にひっかかる。久保の組は堅気になる代わりに島を天知に引き渡し、金を受け取る予定だった。だが眠り薬を飲まされ、久保は天知の毒牙にかかる。久保と天知の組は波止場で決闘となる。そこにあの宇津井が海上保安官の制服を着て現れ、天知を逮捕する。久保は堅気の社長になって港祭りで踊りを見ながらで映画は終わり。

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