2025年10月16日木曜日

カメラを止めるな! 平成29年

上田慎一郎監督、96分。ホラー映画で、後半はその映画をどうして作ったかのメイキングとなっている。映画はゾンビ映画を撮影しているところから始まる。途中で本物のゾンビが出てくる。ゾンビと出演者たちの戦い、あるいはゾンビからの逃走になる。監督はカメラを止めるなと言い、その状況を撮影していく。最後はゾンビになってしまった者とならなかった者の戦いとなり、勝ち残る者を映して終わり。

と思ったら、実はここからが本筋で、今まで映してきたゾンビ映画をどのようにして撮影したか、つまりメイキングを映す映画なのである。恐ろしくつまらない。ゾンビ映画部分は大した事なかったが、ゾンビ物なんてあんなものだろう。それをどうやって撮影したかなど、輪をかけてつまらない出来になっている。非常に評判がいい、フランスで再映画化したとかそんな前評判を聞いて見ると、その落差が大きいので、生まれてから最低最悪の映画としか思えない。

評判がいいのはなぜかといえば、これは楽屋物で、映画撮影それ自体を映画にしているので、映画関係者は喜ぶからである。これほどつまらない映画といえば、かすかに「ブレアウィッチ・プロジェクト」という評判だけで盛り上がっていて、中身は何もなしの映画を思い出すくらいである。

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