ルネ・クレール監督、仏、96分、白黒映画。
ゲーテの『ファウスト』第一部を基にして脚色した映画。ファウスト博士のところへ悪魔メフィストフェレスが来る。メフィストを最初はジェラール・フィリップが演じる。若返ったファウストはそのフィリップがやる。外に出てサーカスの少女と仲良くなる。酒場での勘定のため自分の部屋に戻ったフィリップは召使いに目撃される。ファウスト博士がいなくなった。フィリップはその容疑者として捕まり裁判にかけられる。フィリップに有罪が下されそうになった時、ファウスト博士が現れる。これはメフィストが化けていたのである。以後、メフィストはファウスト博士の姿をとる。
メフィストはフィリップに協力する。フィリップの魂が欲しいからである。宮廷に出入りするようになったフィリップは、王妃に惚れメフィストの魔力で逢瀬をするようになる。またメフィストと協力し砂を金に変える術でもって宮廷や市場に多くの金貨を供給する。
フィリップは悪魔に鏡に自分の未来がどうなるか見せさせる。破滅と分かる。フィリップはすっかり絶望する。かつて会った少女はフィリップに惚れ何とかしたいと思っていた。メフィストは金貨を元のとおり砂に変え国中大混乱になる。怒った民衆は宮殿に押し寄せメフィストに襲い掛かる。メフィストは窓から落ち死ぬ。
暴動の黒炎の中、フィリップは少女と去る。
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