書簡型式で就職活動をしている大学生と助言を与える「手紙屋」とのやり取りが主の小説である。手紙屋とは十通の手紙を、申込者とやり取りしていてそれを職業にしている。主人公の大学生は手紙屋との文通で就職、仕事、ひいては人生についての考え方を啓蒙されていく。
いわゆる自己啓発本の類である。その手をあまり読んでいないが、多くと似たような助言であろう。ともかく想定する読者が大学生くらいのようで、かなりの歳で読書を趣味としている者から見ると当然する内容、また主人公があまりにも単純で非現実的に見えてくる。
ただ売れているのでこのような本に対する需要があるのだろう。(ディスカバー・トウェンティワン社)
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