ビリー・ワイルダー監督、米、117分、白黒映画。マレーネ・ディートリヒが被告の妻、チャールズ・ロートンが弁護士役を勤める法廷劇。
金持の老婦人が殺された。付き合っていた男が容疑者となる。その弁護を引き受けてもらいたいとロートンのところへ依頼が来る。丁度病気療養の後で看護婦は止めるがおして引き受ける。容疑者の妻がディートリヒである。戦後、ドイツで知り合い結婚してイギリスに連れてきたのである。妻は当初、現場不在証明の証言をするが、妻なので信憑性は薄い。しかし後になって検察側の証人になった時、実は被告と会う前に結婚していた、更に前にした現場不在証明証言は嘘で、夫が犯人と証言する。これにロートンは仰天する。無罪は無理かとなる。そのロートンのところへ電話が入る。貴重な手紙があると。電話主の女に会ってその手紙を買い取る。そこには恋人あてで、夫を犯人に出来た、一緒になれるとあった。この手紙によって良人は無罪、ディートリヒは偽証罪で起訴される。裁判が終わった後、ディートリヒは種明かしをする。偽の手紙を自分が書き、夫を無罪にしたと。自分をドイツから連れ出してくれた夫に報いるため、自分が有罪になって構わないと。しかしその無罪になった夫は情人の女がいた。実際の犯人は夫で、亡くなった老婦人の遺産を受け継ぎ情人と旅行に出るつもりだった。それを知ったディートリヒは裁判所で夫を刺す。捕まる。ロートンは今度はディートリヒの弁護だと言って裁判所を出る。
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