ルーベン・フライシャー監督、米、112分。
宇宙からエイリアンがやってきて人間に乗り移り、地球征服を企む。こう書くと今まで散々映画になってきた筋ではないかと思うだろう。本作も大きな筋ではその通りなのだが、宇宙人が乗り移った相手が映画の主人公なのである。元来正義派、反権力の記者である。企業取材で言いたいこと言ったために馘になり、恋人もそのせいで勤め先を馘になったので離れてしまう。ふんだり蹴ったりの記者に偶然から宇宙人が乗り移り、街を破壊し尽くす。ところが地球征服を狙っているはずのその宇宙人、これがヴェノムという名(個人名)で自分が乗り移った記者に共鳴し(?)、地球を救おうとする。そのためあくまで地球征服を目論む別の宇宙人に戦いを挑み、阻止するという結果になるのである。
相変わらず米のアクション映画らしく、街を破壊し尽くす車の追っかけなどがあり、どの位の人が犠牲になったのかと思わせる。宇宙人ヴェノムは地球救済に乗り出してくれて、そういう意味では助かるのだが、ともかく映画では中心人物以外はどれだけ殺されても意に介しない、という原則はここでも見られる。
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