2021年6月17日木曜日

地の塩 Salt of the Earth 1954

ビーバーマン監督、米、93分、白黒映画。

労働者が資本家と戦い、勝利を納める映画。米ニューメキシコの鉱山で働く鉱夫たち。その一人の妻が語るところから映画は始まる。社宅に住んでいる。ただしメキシコ人なので白人と比べて待遇が悪い。働いている鉱夫は安全強化を会社に訴えるが、相手にされない。会社に働きかけるための集会で妻たちも住宅の改善を訴える。妻たちは夫からまともに相手にされていない。しかしストライキで女たちもピケ張を担当する。保安官に掴まっても留置場で、大声で抗議し、最後は釈放される。その間、夫たちは子供の世話など家事で苦労していた。最後に会社側は社宅からの立ち退きを命じる。会社の者たちが社宅に来て、家具を外に運び出す。抗議してみんながそれに対抗して、また家の中に家具を運び入れる。多くの労働者たちの抵抗で、最後は諦める。会社側は鉱山の閉鎖しかないかと言って去る。

古典的な、普通イメージする労働者と資本家の対決をそのまま映画化した感じである。弱者の労働者を強欲な資本家が思いのまま操ろうとして失敗する。今ではもうこういう映画は作られないだろう。

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