ウェス・アンダーソン監督、米独、100分。
かつて豪華なホテルとして有名だったグランド・ブダペスト・ホテルを巡る物語。何重からの入れ子になっており、話の中心は元ホテルで作家がこのホテルの所有者である移民出身の老人に、いわれを聞く部分である。戦前1930年代に遡る。移民の少年はグランド・ブダペスト・ホテルの名コンシェルジュに見いだされボーイとして勤めるようになる。コンシェルジュが映画の主人公である。
ホテルの所有者である老婦人が亡くなる。その邸宅へコンシェルジュとボーイは駆けつける。遺書が多くの親族の前で披露される。最も高価な絵画がコンシェルジュに贈られると聞き、息子その他の親族は仰天する。屋敷から追い出されたコンシェルジュとボーイはその絵画を持っていく。映画の後半はその絵画を取り戻そうとする息子等との戦いである。様々な経緯の後、コンシェルジュ側が勝つが、戦争による政治の変化などの影響を受ける。コンシェルジュは幸福な終わり方を迎えられなかった。そのボーイが元グランド・ブダペスト・ホテルを受け継ぎ、作家に話した老人である。
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