井上梅次監督、日活、79分、総天然色映画。
三人姉妹はペギー葉山、芦川いづみ、浅丘ルリ子で、母親役は轟夕起子である。田園調布にある家に住む。父親は亡くなっており、有名なミュージカル作曲家という設定。母親は娘たちのために働いており、娘三人は母親に新しい夫を見つけようと画策する。
候補にあがったのは、浅丘の学校の先生だった。お膳立てをして家で見合いをさせる。この母親見合い騒動と並行して娘たちの恋人(候補)との付き合いも進む。ペギーはフランキー堺、芦川は岡田真澄、浅丘は石原裕次郎である。映画の後半は亡き父親を記念した音楽ショーが開かれる。そこで三人娘とその恋人たち、またこの音楽ショー場面にのみ月丘夢路や北原三枝等が出て歌い踊る。娯楽映画の典型である。
三人姉妹の家は、完全に洋風生活で畳の間などない。この時代とはかけ離れた夢の世界を描いている。轟の見合い相手の先生というのが、やくざ映画の悪党役で有名な安部徹である。若い頃は他の映画でも善人で出ていた。やくざの悪党の親分の印象が強すぎるのでおかしい。
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